古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 535番

人は來ず

曽禰好忠(そねのよしただ)

人は訪ねて来ず、風に木の葉はすっかり散って、夜ごとに虫は声が弱っていくようだ。

作者
曾禰好忠(曽禰好忠)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2人ひと人ひとひとははは來こ來ここずずず初句
  3. 3風かぜ風かぜかぜににに木こ木ここののの葉は葉ははははは二句
  4. 4散ち散ちちりりりはははてゝてゝてて三句
  5. 5夜よ夜よよな〳〵な〳〵なよな蟲むし蟲むしむしははは四句
  6. 6聲こゑ聲こゑこえよわるなりよわるなりよわるなり結句

引用の仕方

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現代語訳

人は訪ねて来ず、風に木の葉はすっかり散って、夜ごとに虫は声が弱っていくようだ。

意訳

訪ねてくる人もなく、木の葉は風にすっかり散ってしまった。夜ごとに虫の声も弱くなっていく。

語釈・文法注

聲よわるなり
声が弱っていくようだ。

和歌

作者
曽禰好忠(そねのよしただ) 生没年未詳(十世紀後半)
丹後掾を務めたことから曽丹と呼ばれた。古語や俗語を交えた斬新な歌風で、当時は異端視されたが、新古今時代に高く評価された。百首歌・毎月集の形式を試みた。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・535番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

好忠の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、93〜94頁(コマ56)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日