古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 534番

桐の葉も

式子内親王(しょくしないしんのう)

桐の葉も踏み分けにくいほど積もってしまったことだ。必ずしも人を待っているわけではないけれど。

作者
式子內親王(式子内親王)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき、、、秋あき秋あきあきののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2桐きり桐きりきりののの葉は葉ははももも初句
  3. 3ふみふみふみ分わ分わわけがたくけがたくけがたく二句
  4. 4なりにけりなりにけりなりにけり三句
  5. 5かならずかならずかならず人ひと人ひとひとををを四句
  6. 6待ま待ままつとなけれどつとなけれどつとなけれど結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の、秋の歌。

桐の葉も踏み分けにくいほど積もってしまったことだ。必ずしも人を待っているわけではないけれど。

意訳

庭には桐の落ち葉が厚く積もり、踏み分けて歩くのも難しくなった。特に誰かの訪れを待っているわけではないけれど。

語釈・文法注

かならず〜となけれど
必ずしも〜というわけではないけれど。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・534番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時、秋の歌」(百首歌を献上した時の、秋の歌)。

修辞

三句切れ・倒置法
三句切れ・倒置法。

解説

式子内親王の代表作の一つ。待つ人のいない寂しさと、それでも心のどこかで訪れを待つ思いがにじむ。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、93頁(コマ56)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日