古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 533番

故鄕は

源俊頼(みなもとのとしより)

古里の家は散る紅葉に埋もれて、軒の忍ぶ草に秋風が吹いている。

作者
源俊賴朝臣(源俊頼)
  1. 1障子しやうじ障子しやうじしょうじののの繪ゑ繪ゑえににに、、、荒あ荒ああれたるれたるれたる宿やど宿やどやどににに紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじ散ち散ちちりたるりたるりたる所ところ所ところところをををよめるよめるよめる詞書
  2. 2故鄕ふるさと故鄕ふるさとふるさとははは初句
  3. 3ちるもみぢちるもみぢちるもみじ葉ば葉ばばににに二句
  4. 4埋うづ埋うづうずもれてもれてもれて三句
  5. 5軒のき軒のきのきのしのぶにのしのぶにのしのぶに四句
  6. 6秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜぞふくぞふくぞふく結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕襖絵の、荒れた家に紅葉が散っている所を詠んだ歌。

古里の家は散る紅葉に埋もれて、軒の忍ぶ草に秋風が吹いている。

意訳

荒れた古い家は散り敷く紅葉に埋もれ、軒に生えた忍ぶ草を秋風が吹き鳴らしている。

語釈・文法注

しのぶ
忍ぶ草。「偲ぶ」を響かせる。

和歌

作者
源俊頼(みなもとのとしより) 1055?–1129?
大納言源経信の子。白河院の命で五番目の勅撰集『金葉和歌集』を撰んだ。新しい題材や言葉を大胆に取り入れた歌風で、歌論書『俊頼髄脳』を著した。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・533番
歌体
短歌
状況
詞書「障子の繪に、荒れたる宿に紅葉散りたる所をよめる」(襖絵の、荒れた家に紅葉が散っている所を詠んだ歌)。

解説

俊頼の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、93頁(コマ56)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日