新古今和歌集 巻第五 秋歌下 531番
柞ばら
柞の林では、雫の色も変わるのだろうか。森の下草まで色づいて、秋も深まったことだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕左大将でした時に、自邸で百首歌合を催しました時に、柞を詠んだ歌。
柞の林では、雫の色も変わるのだろうか。森の下草まで色づいて、秋も深まったことだ。
意訳
柞の林の葉が紅葉し、その雫まで色が変わったのだろうか。森の下草まで色づいて、秋もすっかり深まった。
語釈・文法注
- 柞ばら
- 柞の林。
和歌
- 作者
- 藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・531番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「左大將に侍りける時、家に百首の歌合し侍りけるに、柞をよみ侍ける」(左大将でした時に、自邸で百首歌合を催しました時に、柞を詠んだ歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
解説
六百番歌合での良経の作。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、93頁(コマ56)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日