古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 529番

入日さす

曽禰好忠(そねのよしただ)

夕日の差す佐保の山辺の柞の林では、曇らない空から降る雨のように、木の葉が降り続いている。

作者
曾禰好忠(曽禰好忠)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2入日いりひ入日いりひいりひさすさすさす初句
  3. 3佐保さほ佐保さほさおののの山やま山やまやまべのべのべの二句
  4. 4柞原ははそはら柞原ははそはらははそはら三句
  5. 5曇くも曇くもくもらぬらぬらぬ雨あめ雨あめあめととと四句
  6. 6木こ木ここののの葉は葉ははふりつゝふりつゝふりつつ結句

引用の仕方

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現代語訳

夕日の差す佐保の山辺の柞の林では、曇らない空から降る雨のように、木の葉が降り続いている。

意訳

夕日が差す佐保山のふもとの柞の林では、晴れているのに、雨のように木の葉が降り続いている。

語釈・文法注

佐保
大和国(奈良市)の地名。
柞原
柞(なら・くぬぎの類)の林。

和歌

作者
曽禰好忠(そねのよしただ) 生没年未詳(十世紀後半)
丹後掾を務めたことから曽丹と呼ばれた。古語や俗語を交えた斬新な歌風で、当時は異端視されたが、新古今時代に高く評価された。百首歌・毎月集の形式を試みた。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・529番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

見立て
落ち葉を雨に見立てる。

解説

好忠の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、92頁(コマ56)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日