古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 527番

心とや

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

自分の心から紅葉するのだろうか。竜田山の松は、時雨に濡れないわけではないのに。

作者
皇太后宮大夫俊成女(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1入道前關白太政大臣にふだうさきのくわんぱくだいじやうだいじん入道前關白太政大臣にふだうさきのくわんぱくだいじやうだいじんにゅうどうさきのかんぱくだいじょうだいじんののの家いへ家いへいえににに、、、百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに、、、紅葉もみぢば紅葉もみぢばもみじばををを詞書
  2. 2心こころ心こころこころとやとやとや初句
  3. 3紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじはははすらむすらむすらむ二句
  4. 4立田たつた立田たつたたつた山やま山やまやま三句
  5. 5松まつ松まつまつははは時雨しぐれ時雨しぐれしぐれににに四句
  6. 6濡ぬ濡ぬぬれぬものかはれぬものかはれぬものかは結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕入道前関白太政大臣(兼実)の家で、百首歌を詠みました時に、紅葉を詠んだ歌。

自分の心から紅葉するのだろうか。竜田山の松は、時雨に濡れないわけではないのに。

意訳

紅葉は時雨に染められるというが、竜田山の松も時雨に濡れているのに色を変えない。紅葉は時雨のせいではなく、自分の心から色づくのだろうか。

語釈・文法注

心とや
自分の心からか。

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・527番
歌体
短歌
状況
詞書「入道前關白太政大臣の家に、百首の歌よみ侍りけるに、紅葉を」(入道前関白太政大臣(兼実)の家で、百首歌を詠みました時に、紅葉を詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

俊成女の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、92頁(コマ56)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日