古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 526番

鈴鹿川

後鳥羽院(ごとばいん)

鈴鹿川の深く積もった木の葉の中で日数を重ねて、山田の原に降る時雨の音を聞くことだ。

作者
太上天皇(後鳥羽院)
  1. 1最勝四天王院さいしようしてんわうゐん最勝四天王院さいしようしてんわうゐんさいしょうしてんのういんののの障子しやうじ障子しやうじしょうじににに鈴鹿川すずかがは鈴鹿川すずかがはすずかがわかきたるかきたるかきたる所ところ所ところところ詞書
  2. 2鈴鹿川すずかがは鈴鹿川すずかがはすずかがわ初句
  3. 3深ふか深ふかふかききき木こ木ここののの葉は葉ははににに二句
  4. 4日數ひかず日數ひかずひかずへてへてへて三句
  5. 5山田やまだ山田やまだやまだののの原はら原はらはらののの四句
  6. 6時雨しぐれ時雨しぐれしぐれをぞきくをぞきくをぞきく結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕最勝四天王院の襖絵の、鈴鹿川を描いた所に添えた歌。

鈴鹿川の深く積もった木の葉の中で日数を重ねて、山田の原に降る時雨の音を聞くことだ。

意訳

鈴鹿川のほとりで、深く積もった落ち葉の中、何日も旅を重ねながら、山田の原に降る時雨の音を聞いている。

語釈・文法注

鈴鹿川
伊勢国の川。
山田の原
伊勢国の外宮のあたりの原。

和歌

作者
後鳥羽院(ごとばいん) 1180–1239
第八十二代天皇。譲位後に院政を行い、和歌所を置いて『新古今和歌集』の撰集を命じ、自らも撰歌と切継に深く関わった。承久の乱(1221)に敗れて隠岐に配流され、配所でも集の精選(隠岐本)を続けた。『新古今和歌集』では「太上天皇」と記され、三十三首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・526番
歌体
短歌
状況
詞書「最勝四天王院の障子に鈴鹿川かきたる所」(最勝四天王院の襖絵の、鈴鹿川を描いた所に添えた歌)。

解説

後鳥羽院の最勝四天王院障子和歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、92頁(コマ56)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日