古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 523番

いつの間に

具平親王(ともひらしんのう)

いつの間に紅葉したのだろうか、山桜は。花が散るのを惜しんだのは、つい昨日のことだったのに。

作者
中務卿具平親王(具平親王)
  1. 1櫻さくら櫻さくらさくらのもみぢはじめたるのもみぢはじめたるのもみじはじめたるををを見み見みみててて詞書
  2. 2いつのいつのいつの間ま間ままににに初句
  3. 3紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじしぬらむしぬらむしぬらむ二句
  4. 4山櫻やまざくら山櫻やまざくらやまざくら三句
  5. 5きのきのきのふかふかうか花はな花はなはなののの四句
  6. 6散ち散ちちるるるををを惜を惜をおしみししみししみし結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕桜の葉が紅葉しはじめたのを見て詠んだ歌。

いつの間に紅葉したのだろうか、山桜は。花が散るのを惜しんだのは、つい昨日のことだったのに。

意訳

山桜の葉が紅葉しはじめた。花が散るのを惜しんだのはつい昨日のことのようなのに、時がたつのは早い。

語釈・文法注

きのふか
昨日だったか。

和歌

作者
具平親王(ともひらしんのう) 964–1009
村上天皇の皇子。中務卿を務めた。博学で詩歌にすぐれ、後中書王と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・523番
歌体
短歌
状況
詞書「櫻のもみぢはじめたるを見て」(桜の葉が紅葉しはじめたのを見て詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

具平親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、91頁(コマ55)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日