新古今和歌集 巻第五 秋歌下 522番
鵲の
鵲が架けるという雲の架け橋は、秋が暮れて、夜中には霜が冷たく一面に置いているのだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕摂政太政大臣(良経)が大将でした時、百首歌を詠ませました時の歌。
鵲が架けるという雲の架け橋は、秋が暮れて、夜中には霜が冷たく一面に置いているのだろうか。
意訳
七夕の夜、鵲が翼を連ねて天の川に架けるという橋。秋も終わった今、夜中にはその橋に霜が冷たく置いているだろう。
語釈・文法注
- 鵲の雲の梯
- 七夕の夜、鵲が翼を並べて天の川に架ける橋。
和歌
- 作者
- 寂蓮法師(じゃくれんほうし) 1139?–1202
俗名は藤原定長。藤原俊成の甥で養子となったが、定家が生まれると出家した。『新古今和歌集』の撰者に選ばれたが、完成前に没した。「三夕の歌」の一首「さびしさはその色としもなかりけり」で知られる。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・522番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「攝政太政大臣、大將に侍りけるとき、百首の歌よませ侍りけるに」(摂政太政大臣(良経)が大将でした時、百首歌を詠ませました時の歌)。
修辞
- 本歌取り
- 「かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」(百人一首6番)をふまえる。
解説
寂蓮の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、91頁(コマ55)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日