古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 516番

色かはる

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

色の変わる露を袖に置き乱して、葉先から枯れていく野辺の秋であることよ。

詞書
「千五百番歌合に」(前の歌と同じ詞書)
作者
皇太后宮大夫俊成女(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1色いろ色いろいろかはるかはるかわる初句
  2. 2露つゆ露つゆつゆをばをばをば袖そで袖そでそでににに二句
  3. 3おきまよひおきまよひおきまよい三句
  4. 4うらうらうら枯が枯ががれてゆくれてゆくれてゆく四句
  5. 5野邊のべ野邊のべのべののの秋あき秋あきあきかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

色の変わる露を袖に置き乱して、葉先から枯れていく野辺の秋であることよ。

意訳

紅葉の色を映して色の変わった露が袖に置き乱れる。野辺の草葉は葉先から枯れていき、秋も深まっていく。

語釈・文法注

色かはる露
紅涙(血の涙)を思わせる。

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・516番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合に詠んだ歌)。

解説

俊成女の歌。底本は結句を「野辺の秋かな」とするが、「野辺の秋風」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、90頁(コマ55)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日