古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 515番

訪ふ人も

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

訪ねてくる人もなく、嵐の吹き添う秋が来て、木の葉に埋もれる家の道の芝草よ。

作者
皇太后宮大夫俊成女(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2訪と訪ととふふう人ひと人ひとひとももも初句
  3. 3あらしあらしあらし吹ふ吹ふふきそふきそふきそう二句
  4. 4秋あき秋あきあきははは來き來ききててて三句
  5. 5木こ木ここののの葉は葉ははにににうづむうづむうずむ四句
  6. 6宿やど宿やどやどののの道芝みちしば道芝みちしばみちしば結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合に詠んだ歌。

訪ねてくる人もなく、嵐の吹き添う秋が来て、木の葉に埋もれる家の道の芝草よ。

意訳

訪れる人もないところに、嵐の激しい秋が来た。家への道の芝草は、散った木の葉にすっかり埋もれてしまった。

語釈・文法注

あらし
「(人も)あらじ」と「嵐」の掛詞。

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・515番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合に詠んだ歌)。

修辞

掛詞
「あらし」に「あらじ」と「嵐」を掛ける。
体言止め
体言止め。

解説

俊成女の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、90頁(コマ55)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日