新古今和歌集 巻第五 秋歌下 514番
あだにちる
はかなく散る露の枕に伏しかねて、鶉が鳴いているようだ。床の山を吹く山風に。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
はかなく散る露の枕に伏しかねて、鶉が鳴いているようだ。床の山を吹く山風に。
意訳
露がはかなく散る草の枕で、鶉は寝つかれずに鳴いている。床の山から山風が吹きつける。
語釈・文法注
- 床の山
- 近江国の鳥籠(とこ)の山。「床」を掛ける。
和歌
- 作者
- 俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・514番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
俊成女の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、90頁(コマ55)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日