古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 513番

入日さす

源通光(みなもとのみちてる)

夕日の差す麓の尾花がなびいて、誰のせいの秋風で鶉は鳴いているのだろうか。

詞書
「千五百番歌合に」(前の歌と同じ詞書)
作者
左衛門督通光(源通光)
  1. 1入日いりひ入日いりひいりひさすさすさす初句
  2. 2麓ふもと麓ふもとふもとののの尾花をばな尾花をばなおばな二句
  3. 3うちなびきうちなびきうちなびき三句
  4. 4誰た誰たたががが秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜににに四句
  5. 5鶉うづら鶉うづらうずら鳴な鳴ななくらむくらむくらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

夕日の差す麓の尾花がなびいて、誰のせいの秋風で鶉は鳴いているのだろうか。

意訳

夕日に照らされた麓の薄の穂が、秋風になびいている。その秋風の中で鶉が鳴いている。誰を恨んで鳴いているのだろう。

語釈・文法注

誰が秋風に
誰の「飽き」による風で。「秋」に「飽き」を響かせる。

和歌

作者
源通光(みなもとのみちてる) 1187–1248
内大臣源通親の子で、通具の弟。太政大臣に至った。後鳥羽院の歌壇で活躍し、千五百番歌合などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・513番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合に詠んだ歌)。

修辞

掛詞
「あき」に「秋」と「飽き」を響かせる。

解説

通光の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、90頁(コマ55)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日