新古今和歌集 巻第五 秋歌下 506番
秋風の
秋風が袖に吹き巻く峰の雲を、翼にかけて、雁も鳴いているようだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕漢詩と合わせた歌の中で、「山路の秋行」という題で。
秋風が袖に吹き巻く峰の雲を、翼にかけて、雁も鳴いているようだ。
意訳
山道を行くと、秋風が峰の雲を袖に吹きつけてくる。その雲を翼にかけるようにして、雁も鳴きながら飛んでいく。
語釈・文法注
- 吹きまく
- 吹き巻く。
和歌
- 作者
- 藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・506番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「詩に合せし歌の中に、山路秋行といへる事を」(漢詩と合わせた歌の中で、「山路の秋行」という題で)。
解説
家隆の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、88頁(コマ54)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日