古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 505番

ふきまよふ

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

吹き乱れる空を渡っていく初雁の翼に、四方から吹いて鳴らす秋風よ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
皇太后宮大夫俊成女(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1ふきまよふふきまよふふきまよう初句
  2. 2雲井くもゐ雲井くもゐくもいををを渡わた渡わたわたるるる二句
  3. 3初雁はつかり初雁はつかりはつかりののの三句
  4. 4翅つばさ翅つばさつばさにならすにならすにならす四句
  5. 5四方よも四方よもよもののの秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜ結句

引用の仕方

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現代語訳

吹き乱れる空を渡っていく初雁の翼に、四方から吹いて鳴らす秋風よ。

意訳

四方から秋風が吹き乱れる空を、初雁が渡っていく。その翼に、秋風が吹きつけて音を立てている。

語釈・文法注

雲井
空。
ならす
鳴らす。

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・505番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

俊成女の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、88頁(コマ54)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日