新古今和歌集 巻第五 秋歌下 495番
山里に
山里で、霧の垣根が隔てていなかったならば、遠くを行く人の袖も見られただろうに。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
山里で、霧の垣根が隔てていなかったならば、遠くを行く人の袖も見られただろうに。
意訳
山里には霧が垣根のように立ちこめている。この霧がなければ、遠くを行く人の姿も見えただろうに。
語釈・文法注
- 霧の籬
- 霧を垣根にたとえる。
- 遠方人
- 遠くにいる人。
和歌
- 作者
- 曽禰好忠(そねのよしただ) 生没年未詳(十世紀後半)
丹後掾を務めたことから曽丹と呼ばれた。古語や俗語を交えた斬新な歌風で、当時は異端視されたが、新古今時代に高く評価された。百首歌・毎月集の形式を試みた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・495番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 反実仮想
- 反実仮想。
解説
好忠の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、87頁(コマ53)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日