古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 496番

なく雁の

清原深養父(きよはらのふかやぶ)

鳴く雁の声だけを聞くことだ。小倉山は、霧が晴れる時がないので。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
淸原深養父(清原深養父)
  1. 1なくなくなく雁かり雁かりかりののの初句
  2. 2音ね音ねねをををのみぞきくのみぞきくのみぞきく二句
  3. 3小倉山をぐらやま小倉山をぐらやまおぐらやま三句
  4. 4霧きり霧きりきりたちはるゝたちはるゝたちはるる四句
  5. 5時とき時ときときしなければしなければしなければ結句

引用の仕方

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現代語訳

鳴く雁の声だけを聞くことだ。小倉山は、霧が晴れる時がないので。

意訳

小倉山は霧が晴れることがないので、雁の姿は見えず、鳴く声だけが聞こえてくる。

語釈・文法注

小倉山
「小暗し」を響かせる。

和歌

作者
清原深養父(きよはらのふかやぶ) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
清少納言の曽祖父、清原元輔の祖父。琴の名手で、『古今和歌集』の時代の歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・496番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

作者の深養父は清少納言の曽祖父。百人一首36番の作者。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、87頁(コマ53)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日