新古今和歌集 巻第五 秋歌下 483番
みよし野の
吉野の山の秋風が吹き、夜も更けて、古い都に寒々と衣を打つ音が聞こえる。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕擣衣の心を詠んだ歌。
吉野の山の秋風が吹き、夜も更けて、古い都に寒々と衣を打つ音が聞こえる。
意訳
吉野の山から秋風が吹き下ろす夜更け、かつて都のあった古里に、寒々と砧の音が響いている。
語釈・文法注
- 故鄕
- 古い都。ここでは吉野。
和歌
- 作者
- 藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね) 1170–1221
藤原頼経の子。『新古今和歌集』の撰者の一人。蹴鞠の名手で、和歌と蹴鞠の家である飛鳥井家の祖となった。鎌倉に下って源実朝とも交わった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・483番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「擣衣の心を」(擣衣の心を詠んだ歌)。
修辞
- 本歌取り
- 「み吉野の山の白雪つもるらし故郷寒くなりまさるなり」(古今集、坂上是則)をふまえる。
解説
雅経の代表作。百人一首94番。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、85頁(コマ52)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日