古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 482番

雁なきて

紀貫之(きのつらゆき)

雁が鳴いて、吹く風が寒いので、あなたを待ちかねて、唐衣を打たない夜はない。

作者
貫之(紀貫之)
  1. 1中納言ちゆうなごん中納言ちゆうなごんちゆうなごん兼輔かねすけ兼輔かねすけかねすけののの家いへ家いへいえののの屏風びやうぶ屏風びやうぶびょうぶののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2雁かり雁かりかりなきてなきてなきて初句
  3. 3吹ふ吹ふふくくく風かぜ風かぜかぜ寒さむ寒さむさむみみみ二句
  4. 4唐衣からころも唐衣からころもからころも三句
  5. 5君きみ君きみきみまちがてにまちがてにまちがてに四句
  6. 6うたぬうたぬうたぬ夜よ夜よよぞなきぞなきぞなき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕中納言兼輔の家の屏風の歌。

雁が鳴いて、吹く風が寒いので、あなたを待ちかねて、唐衣を打たない夜はない。

意訳

雁が鳴き、冷たい風が吹く秋。夫の帰りを待ちわびて、毎夜衣を打たずにはいられない。

語釈・文法注

まちがてに
待ちかねて。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・482番
歌体
短歌
状況
詞書「中納言兼輔の家の屏風の歌」(中納言兼輔の家の屏風の歌)。

解説

貫之の屏風歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、84頁(コマ52)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日