古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 470番

露は袖に

後鳥羽院(ごとばいん)

露は、もの思いをするころの袖には、さぞかし置くことだ。必ずしも秋の習いではないけれど。

作者
太上天皇(後鳥羽院)
  1. 1秋あき秋あきあきののの歌うた歌うたうたののの中なか中なかなかににに詞書
  2. 2露つゆ露つゆつゆははは袖そで袖そでそでににに初句
  3. 3物思ものおも物思ものおもものおもふふう頃ころ頃ころころははは二句
  4. 4さぞなおくさぞなおくさぞなおく三句
  5. 5必かなら必かならかならずずず秋あき秋あきあきののの四句
  6. 6習なら習ならならひならねどひならねどいならねど結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕秋の歌の中に詠んだ歌。

露は、もの思いをするころの袖には、さぞかし置くことだ。必ずしも秋の習いではないけれど。

意訳

露は秋に置くものだが、もの思いをしている時の袖には、秋でなくても涙の露がしきりに置く。

語釈・文法注

さぞな
さぞかし。

和歌

作者
後鳥羽院(ごとばいん) 1180–1239
第八十二代天皇。譲位後に院政を行い、和歌所を置いて『新古今和歌集』の撰集を命じ、自らも撰歌と切継に深く関わった。承久の乱(1221)に敗れて隠岐に配流され、配所でも集の精選(隠岐本)を続けた。『新古今和歌集』では「太上天皇」と記され、三十三首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・470番
歌体
短歌
状況
詞書「秋の歌の中に」(秋の歌の中に詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

後鳥羽院の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、82〜83頁(コマ51)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日