古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 455番

秋來れば

大江匡房(おおえのまさふさ)

秋になると、明け方の風が手に寒いので、山田の鳴子は風が鳴らすのにまかせて聞くことだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
前中納言匡房(大江匡房)
  1. 1秋あき秋あきあき來く來くくればればれば初句
  2. 2朝あさ朝あさあさけのけのけの風かぜ風かぜかぜののの二句
  3. 3手て手ててををを寒さむ寒さむさむみみみ三句
  4. 4山田やまだ山田やまだやまだののの引板ひた引板ひたひたををを四句
  5. 5任まか任まかまかせてぞせてぞせてぞ聞き聞ききくくく結句

引用の仕方

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現代語訳

秋になると、明け方の風が手に寒いので、山田の鳴子は風が鳴らすのにまかせて聞くことだ。

意訳

秋の明け方は風が冷たく、手が冷えるので、山田の鳴子を自分では引かず、風が鳴らすのにまかせて聞いている。

語釈・文法注

手を寒み
手が寒いので。
引板
鳴子。

和歌

作者
大江匡房(おおえのまさふさ) 1041–1111
大江匡衡の曽孫。学者として後三条・白河・堀河天皇に仕え、権中納言に至った。有職故実書『江家次第』を著した。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・455番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

匡房の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、80頁(コマ50)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日