古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 441番

妻戀ふる

大江匡房(おおえのまさふさ)

妻を恋い慕う鹿のいる所を尋ねていくと、狭山のふもとに秋風が吹いている。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
前中納言匡房(大江匡房)
  1. 1妻つま妻つまつま戀こ戀ここふるふるうる初句
  2. 2鹿しか鹿しかしかのたちどのたちどのたちどををを二句
  3. 3たづぬればたづぬればたずぬれば三句
  4. 4狭山さやま狭山さやまさやまががが裾すそ裾すそすそににに四句
  5. 5秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜぞふくぞふくぞふく結句

引用の仕方

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現代語訳

妻を恋い慕う鹿のいる所を尋ねていくと、狭山のふもとに秋風が吹いている。

意訳

妻を求めて鳴く鹿の居場所を探して行くと、狭山のふもとには、ただ秋風が吹いているばかりだった。

語釈・文法注

たちど
立っている所。居場所。
狭山
大和国、または武蔵国の地名。

和歌

作者
大江匡房(おおえのまさふさ) 1041–1111
大江匡衡の曽孫。学者として後三条・白河・堀河天皇に仕え、権中納言に至った。有職故実書『江家次第』を著した。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・441番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

匡房の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、78頁(コマ49)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日