古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 442番

み山邊の

惟明親王(これあきらしんのう)

深い山辺の松の梢を渡っていくようだ。嵐に乗せて宿す雄鹿の声は。

作者
惟明親王
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき、、、秋あき秋あきあきののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2みみみ山邊やまべ山邊やまべやまべののの初句
  3. 3松まつ松まつまつののの梢こずゑ梢こずゑこずえををを二句
  4. 4わたるなりわたるなりわたるなり三句
  5. 5嵐あらし嵐あらしあらしににに宿やど宿やどやどすすす四句
  6. 6小男鹿さをしか小男鹿さをしかさおしかののの聲こゑ聲こゑこえ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の、秋の歌。

深い山辺の松の梢を渡っていくようだ。嵐に乗せて宿す雄鹿の声は。

意訳

深い山の松の梢を嵐が吹きわたる。その嵐の音にまじって、雄鹿の鳴く声が梢を渡るように聞こえてくる。

語釈・文法注

宿す
とどめる。乗せる。

和歌

作者
惟明親王(これあきらしんのう) 1179–1221
高倉天皇の皇子で、後鳥羽院の兄。出家して聖円と号した。後鳥羽院の歌壇で正治百首などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・442番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時、秋の歌」(百首歌を献上した時の、秋の歌)。

修辞

三句切れ・倒置法
三句切れ・倒置法。

解説

惟明親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、78頁(コマ49)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日