古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 440番

嵐吹く

俊恵法師(しゅんえほうし)

嵐の吹く真葛が原で鳴く鹿は、ただ恨みながら妻を恋しく思っているのだろうか。

作者
俊惠法師(俊恵法師)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2嵐あらし嵐あらしあらし吹ふ吹ふふくくく初句
  3. 3眞葛まくず眞葛まくずまくずががが原はら原はらはらににに二句
  4. 4なくなくなく鹿しか鹿しかしかははは三句
  5. 5うらみてのみやうらみてのみやうらみてのみや四句
  6. 6妻つま妻つまつまををを戀こ戀ここふらむふらむうらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

嵐の吹く真葛が原で鳴く鹿は、ただ恨みながら妻を恋しく思っているのだろうか。

意訳

嵐が葛の葉を裏返して吹く真葛が原で、鹿が鳴いている。葛の葉の「裏見」のように、妻を恨みながら恋い慕っているのだろうか。

語釈・文法注

眞葛が原
葛の生い茂った原。
うらみ
「恨み」と葛の葉の「裏見」の掛詞。

和歌

作者
俊恵法師(しゅんえほうし) 1113–?
源俊頼の子。東大寺の僧。京都白川の自坊を「歌林苑」と名づけ、身分を問わず歌人を集めて歌会を開いた。鴨長明の和歌の師。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・440番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「うらみ」に「恨み」と「裏見」を掛ける。

解説

俊恵の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、77頁(コマ48)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日