古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 436番

拂ひかね

藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね)

払いかねるほど、そのように露がしげく置いているのだろう。月はわが狭い袖に宿るのだろうか。

作者
藤原雅經(藤原雅経(飛鳥井雅経))
  1. 1五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき詞書
  2. 2拂はら拂はらはらひかねひかねいかね初句
  3. 3さこそはさこそはさこそは露つゆ露つゆつゆののの二句
  4. 4しげからめしげからめしげからめ三句
  5. 5宿やど宿やどやどるかるかるか月つき月つきつきののの四句
  6. 6袖そで袖そでそでのせばきにのせばきにのせばきに結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕五十首歌を献上した時の歌。

払いかねるほど、そのように露がしげく置いているのだろう。月はわが狭い袖に宿るのだろうか。

意訳

袖に置く露を払いきれないほど涙がこぼれる。そんな狭い袖に、月はわざわざ宿ってくれるのだろうか。

語釈・文法注

さこそは
そのように。
せばき
狭い。

和歌

作者
藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね) 1170–1221
藤原頼経の子。『新古今和歌集』の撰者の一人。蹴鞠の名手で、和歌と蹴鞠の家である飛鳥井家の祖となった。鎌倉に下って源実朝とも交わった。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・436番
歌体
短歌
状況
詞書「五十首の歌奉りし時」(五十首歌を献上した時の歌)。

修辞

倒置法
倒置法。

解説

雅経の歌で、巻第四の巻末歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、76頁(コマ48)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日