古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 434番

さらに又

源通光(みなもとのみちてる)

さらにまた今宵の暮れを待てというように、夜が明けてしまった。月はつれなく残る秋の夜の空よ。

作者
左衛門督通光(源通光)
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2さらにさらにさらに又また又またまた初句
  3. 3暮くれ暮くれくれをををたのめとたのめとたのめと二句
  4. 4明あ明ああけにけりけにけりけにけり三句
  5. 5月つき月つきつきはははつれなきつれなきつれなき四句
  6. 6秋あき秋あきあきののの夜よ夜よよのそらのそらのそら結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合に詠んだ歌。

さらにまた今宵の暮れを待てというように、夜が明けてしまった。月はつれなく残る秋の夜の空よ。

意訳

夜通し月を眺めていたが、夜が明けてしまった。また今夜を待てということなのだろう。有明の月はつれなく空に残っている。

語釈・文法注

暮をたのめと
暮れを頼みにせよと。

和歌

作者
源通光(みなもとのみちてる) 1187–1248
内大臣源通親の子で、通具の弟。太政大臣に至った。後鳥羽院の歌壇で活躍し、千五百番歌合などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・434番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合に詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

通光の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、76頁(コマ48)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日