古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 387番

今宵たれ

源頼政(みなもとのよりまさ)

今宵、誰が篠竹を吹く風を身にしみさせて、吉野の嶽で月を見ているのだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
從三位賴政(源頼政)
  1. 1今宵こよひ今宵こよひこよいたれたれたれ初句
  2. 2すゞすゞすず吹ふ吹ふふくくく風かぜ風かぜかぜををを二句
  3. 3身み身みみにしめてにしめてにしめて三句
  4. 4吉野よしの吉野よしのよしのののの嶽たけ嶽たけたけににに四句
  5. 5月つき月つきつきををを見み見みみるらむるらむるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

今宵、誰が篠竹を吹く風を身にしみさせて、吉野の嶽で月を見ているのだろうか。

意訳

今夜、吉野の山奥で、篠竹を鳴らす冷たい風に身をさらしながら月を見ている人がいるのだろう。それは誰だろうか。

語釈・文法注

すゞ
篠竹。
吉野の嶽
吉野の山。修行の地でもあった。

和歌

作者
源頼政(みなもとのよりまさ) 1104–1180
摂津源氏の武将で、二条院讃岐の父。歌人としても名高く、歌林苑の歌人と交わった。以仁王を奉じて平家打倒の兵を挙げ、宇治で敗れて自害した。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・387番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

頼政の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、68頁(コマ44)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日