古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 386番

風ふけば

藤原忠通(ふじわらのただみち)

風が吹くと玉のように散る萩の下露に、はかなく宿る野辺の月であることよ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
法性寺入道前關白太政大臣(藤原忠通)
  1. 1風かぜ風かぜかぜふけばふけばふけば初句
  2. 2玉たま玉たまたまちるちるちる萩はぎ萩はぎはぎののの二句
  3. 3下露したつゆ下露したつゆしたつゆににに三句
  4. 4はははかなくかなくかなく宿やど宿やどやどるるる四句
  5. 5野邊のべ野邊のべのべののの月つき月つきつきかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

風が吹くと玉のように散る萩の下露に、はかなく宿る野辺の月であることよ。

意訳

風が吹くと、萩の葉の露は玉のように散ってしまう。その露に、野辺の月がはかなく映っている。

語釈・文法注

下露
木の下や草葉の下の露。

和歌

作者
藤原忠通(ふじわらのただみち) 1097–1164
関白藤原忠実の子で、兼実・慈円の父。鳥羽・崇徳・近衛・後白河の四代にわたって摂政・関白を務めた。保元の乱では後白河天皇方についた。書にもすぐれ、法性寺流の祖とされる。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・386番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

忠通の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、68頁(コマ44)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日