新古今和歌集 巻第四 秋歌上 360番
深山路や
深い山道よ、いつから秋の色になったのだろう。これまで見たこともない雲の、夕暮れの空よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕男たちに漢詩を作らせて和歌と合わせました時に、「山路の秋行」という題で詠んだ歌。
深い山道よ、いつから秋の色になったのだろう。これまで見たこともない雲の、夕暮れの空よ。
意訳
深い山道を行くと、夕暮れの空の雲が見たこともない色をしている。いつのまにか、山はすっかり秋の色に変わっていたのだ。
語釈・文法注
- 深山路
- 深い山の道。
和歌
- 作者
- 慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・360番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「をのこども詩をつくりて、歌に合せ侍りしに、山路秋行といふことを」(男たちに漢詩を作らせて和歌と合わせました時に、「山路の秋行」という題で詠んだ歌)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
元久詩歌合での慈円の作。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、63頁(コマ41)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日