古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 354番

秋はたゞ

源重之女(みなもとのしげゆきのむすめ)

秋はただもの思いばかりすることだ。露がかかる荻の上を吹く風につけても。

作者
源重之女
  1. 1秋あき秋あきあきののの歌うた歌うたうたよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2秋あき秋あきあきはははたゞたゞただ初句
  3. 3物もの物ものものをををこそこそこそ思おも思おもおもへへえ二句
  4. 4露つゆ露つゆつゆかゝるかゝるかかる三句
  5. 5荻をぎ荻をぎおぎののの上うへ上うへうえふくふくふく四句
  6. 6風かぜ風かぜかぜにつけてもにつけてもにつけても結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕秋の歌を詠みました時の歌。

秋はただもの思いばかりすることだ。露がかかる荻の上を吹く風につけても。

意訳

秋にはただもの思いをするばかりだ。露を宿した荻の葉の上を吹く風の音を聞くにつけても。

語釈・文法注

ものをこそ思へ
もの思いをする。「こそ」の結びで已然形。

和歌

作者
源重之女(みなもとのしげゆきのむすめ) 生没年未詳(十世紀後半〜十一世紀)
源重之の娘。父とともに陸奥に下った。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・354番
歌体
短歌
状況
詞書「秋の歌よみ侍りけるに」(秋の歌を詠みました時の歌)。

修辞

係り結び
係り結び。
倒置法
倒置法。

解説

作者は源重之の娘。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、62頁(コマ41)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日