古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 351番

あけぬとて

源通光(みなもとのみちてる)

夜が明けたといって、野辺から山へ入っていく鹿の後ろ姿を、吹き送る萩の下風よ。

作者
左衞門督通光(源通光)
  1. 1和歌所わかどころ和歌所わかどころわかどころののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、朝草花てうさうくわ朝草花てうさうくわちょうそうかといふことといふことということををを詞書
  2. 2あけぬとてあけぬとてあけぬとて初句
  3. 3野邊のべ野邊のべのべよりよりより山やま山やまやまににに二句
  4. 4いるいるいる鹿しか鹿しかしかののの三句
  5. 5あとあとあと吹ふ吹ふふきおくるきおくるきおくる四句
  6. 6萩はぎ萩はぎはぎののの下した下したした風かぜ風かぜかぜ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕和歌所の歌合で、「朝の草花」という題で詠んだ歌。

夜が明けたといって、野辺から山へ入っていく鹿の後ろ姿を、吹き送る萩の下風よ。

意訳

夜明けとともに、鹿は野から山へ帰っていく。その後ろを、萩の下を吹く風が見送るように吹いている。

語釈・文法注

あと
後ろ。跡。
下風
萩の下を吹く風。

和歌

作者
源通光(みなもとのみちてる) 1187–1248
内大臣源通親の子で、通具の弟。太政大臣に至った。後鳥羽院の歌壇で活躍し、千五百番歌合などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・351番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所の歌合に、朝草花といふことを」(和歌所の歌合で、「朝の草花」という題で詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

通光の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、62頁(コマ41)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日