古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 350番

野邊ごとに

八条院六条(はちじょういんのろくじょう)

野辺ごとに訪れて吹きわたる秋風に、浮気にもなびいてしまう花薄であることよ。

作者
八條院六條(八条院六条)
  1. 1攝政太政大臣せつしやうだいじやうだいじん攝政太政大臣せつしやうだいじやうだいじんせっしょうだいじょうだいじんののの家いへ家いへいえににに百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたよませよませよませ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2野邊のべ野邊のべのべごとにごとにごとに初句
  3. 3おとづれわたるおとづれわたるおとずれわたる二句
  4. 4秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜををを三句
  5. 5あだにもなびくあだにもなびくあだにもなびく四句
  6. 6花はな花はなはなすゝきかなすゝきかなすすきかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕摂政太政大臣(良経)の家で、百首歌を詠ませました時の歌。

野辺ごとに訪れて吹きわたる秋風に、浮気にもなびいてしまう花薄であることよ。

意訳

どの野にも吹きわたる秋風に、花薄は誰にでもなびくように揺れている。浮気な女性のようだと、花薄を擬人化する。

語釈・文法注

あだに
浮気に。誠意なく。

和歌

作者
八条院六条(はちじょういんのろくじょう) 生没年未詳(十二世紀後半)
八条院暲子内親王に仕えた女房。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・350番
歌体
短歌
状況
詞書「攝政太政大臣の家に百首の歌よませ侍りけるに」(摂政太政大臣(良経)の家で、百首歌を詠ませました時の歌)。

修辞

擬人法
擬人法。

解説

作者の八条院六条は八条院に仕えた女房。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、62頁(コマ41)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日