古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 345番

うら枯るゝ

坂上是則(さかのうえのこれのり)

葉先から枯れていく浅茅が原の刈萱が乱れるように、心乱れてもの思いをするこのごろだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
坂上是則
  1. 1うらうらうら枯が枯ががるゝるゝるる初句
  2. 2淺茅あさぢ淺茅あさぢあさじががが原はら原はらはらののの二句
  3. 3苅萱かるかや苅萱かるかやかるかやののの三句
  4. 4亂みだ亂みだみだれてれてれて物もの物ものものををを四句
  5. 5おもふころかなおもふころかなおもうころかな結句

引用の仕方

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現代語訳

葉先から枯れていく浅茅が原の刈萱が乱れるように、心乱れてもの思いをするこのごろだ。

意訳

浅茅が原の刈萱が、葉先から枯れて乱れている。それと同じように、私の心も乱れて、もの思いに沈むこのごろだ。

語釈・文法注

うら枯るゝ
草木の葉先が枯れる。
淺茅
丈の低い茅(ちがや)。
苅萱
イネ科の草。

和歌

作者
坂上是則(さかのうえのこれのり) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
坂上田村麻呂の子孫。大和権少掾・加賀介などを務めた。蹴鞠の名手としても知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・345番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「うら枯るる浅茅が原の苅萱の」が「乱れて」を導く。

解説

是則の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、61頁(コマ40)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日