古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 338番

夕されば

藤原良平(ふじわらのよしひら)

夕方になると、露の玉が散る野辺の女郎花に、枕も定まらないほど秋風が吹く。

作者
左近中將良平(藤原良平)
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2夕ゆふ夕ゆふゆうさればさればされば初句
  3. 3玉たま玉たまたまちるちるちる野邊のべ野邊のべのべののの二句
  4. 4女郞花をみなへし女郞花をみなへしおみなえし三句
  5. 5枕まくら枕まくらまくらさだめぬさだめぬさだめぬ四句
  6. 6秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜぞふくぞふくぞふく結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合に詠んだ歌。

夕方になると、露の玉が散る野辺の女郎花に、枕も定まらないほど秋風が吹く。

意訳

夕暮れ、野辺の女郎花に秋風が吹き、露の玉が散る。女郎花は風に揺れて、寝る枕の位置も定まらないかのようだ。

語釈・文法注

玉ちる
露の玉が散る。
枕さだめぬ
寝る枕の位置が定まらない。恋人に会えない夜を思わせる。

和歌

作者
藤原良平(ふじわらのよしひら) 1184–1240
九条兼実の子で、良経の弟。太政大臣に至った。後鳥羽院の歌壇で千五百番歌合などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・338番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合に詠んだ歌)。

解説

良平の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、60頁(コマ40)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日