古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 332番

おく露の

祐子内親王家紀伊(ゆうしないしんのうけのきい)

置いた露の落ち着く暇もないほど、秋風に乱れて咲いている、真野の萩原よ。

作者
祐子内親王家紀伊
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2おくおくおく露つゆ露つゆつゆののの初句
  3. 3しづしづしず心ごころ心ごころごころなくなくなく二句
  4. 4あきあきあき風かぜ風かぜかぜににに三句
  5. 5亂みだ亂みだみだれてれてれて咲さ咲ささけるけるける四句
  6. 6眞野まの眞野まのまのののの萩はぎ萩はぎはぎ原はら原はらはら結句

引用の仕方

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現代語訳

置いた露の落ち着く暇もないほど、秋風に乱れて咲いている、真野の萩原よ。

意訳

真野の萩原では、萩の花が秋風に乱れて咲いている。花に置いた露も、落ち着く暇がないほどだ。

語釈・文法注

眞野
近江国(滋賀県)の地名。萩の名所。

和歌

作者
祐子内親王家紀伊(ゆうしないしんのうけのきい) 生没年未詳(十一世紀)
平経方の娘とも、藤原重経の妹ともいう。後朱雀天皇の皇女祐子内親王に仕えた女房歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・332番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

作者の紀伊は祐子内親王に仕えた女房。百人一首72番の作者。底本は初句を「おく露の」とするが、「おく露も」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、59頁(コマ39)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日