古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 331番

萩が花

顕昭(けんしょう)

萩の花を両袖にかけて、高円の峰の上の宮で、領巾を振っているのは誰だろうか。

作者
顯昭法師(顕昭)
  1. 1守覺法親王しゆかくほふしんわう守覺法親王しゆかくほふしんわうしゅかくほっしんのう五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうたよませよませよませ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2萩はぎ萩はぎはぎががが花はな花はなはな初句
  3. 3ままま袖そで袖そでそでにかけてにかけてにかけて二句
  4. 4高圓たかまど高圓たかまどたかまどののの三句
  5. 5尾上をのへ尾上をのへおのえののの宮みや宮みやみやににに四句
  6. 6領巾ひれ領巾ひれひれ振ふ振ふふるやるやるや誰た誰たたれれれ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕守覚法親王が五十首歌を詠ませました時の歌。

萩の花を両袖にかけて、高円の峰の上の宮で、領巾を振っているのは誰だろうか。

意訳

高円山の峰の宮で、萩の花を両袖にかけるようにして、領巾を振っている女性の姿が見える。あれは誰だろう。萩の咲く奈良の宮の、華やかな幻のような光景。

語釈・文法注

ま袖
両方の袖。
高圓
大和国(奈良市)の高円山。聖武天皇の離宮があった。
領巾
女性が首から肩にかけた薄い布。

和歌

作者
顕昭(けんしょう) 1130?–1209?
藤原顕輔の猶子。仁和寺の僧。六条藤家の歌学者で、『袖中抄』や古今集・万葉集などの注釈書を多く著した。六百番歌合では寂蓮と激しく論争した。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・331番
歌体
短歌
状況
詞書「守覺法親王五十首の歌よませ侍りけるに」(守覚法親王が五十首歌を詠ませました時の歌)。

解説

顕昭の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、58〜59頁(コマ39)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日