古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 317番

雲間より

大中臣輔親(おおなかとみのすけちか)

雲の切れ間から星の会う空を見渡すと、落ち着かない様子の天の川の波であることよ。

作者
祭主輔親(大中臣輔親)
  1. 1七月七日ふみづきなぬか七月七日ふみづきなぬかふみづきなのかたなばたたなばたたなばた祭まつり祭まつりまつりりするりするりする所ところ所ところところにてよみけるにてよみけるにてよみける詞書
  2. 2雲くも雲くもくも間ま間ままよりよりより初句
  3. 3星合ほしあひ星合ほしあひほしあいののの空そら空そらそらををを二句
  4. 4見み見みみ渡わた渡わたわたせばせばせば三句
  5. 5しづしづしず心ごころ心ごころごころなきなきなき四句
  6. 6天あま天あまあまののの川かは川かはかわ浪なみ浪なみなみ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕七月七日、七夕祭りをする所で詠んだ歌。

雲の切れ間から星の会う空を見渡すと、落ち着かない様子の天の川の波であることよ。

意訳

七夕の夜、雲間から空を見ると、天の川の波が落ち着きなく立ち騒いでいるように見える。年に一度の逢瀬を前にした二星の心のようだ。

語釈・文法注

しづ心なき
落ち着いた心のない。

和歌

作者
大中臣輔親(おおなかとみのすけちか) 954–1038
大中臣能宣の子で、伊勢大輔の父。伊勢神宮の祭主を務めた。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・317番
歌体
短歌
状況
詞書「七月七日たなばた祭りする所にてよみける」(七月七日、七夕祭りをする所で詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

作者の輔親は伊勢神宮の祭主、大中臣輔親。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、56頁(コマ38)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日