古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 310番

秋風は

大弐三位(藤原賢子)(だいにのさんみ)

秋風は吹いて露を結ぶけれども、白露が乱れて置いていない草の葉はない。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
大貳三位(大弐三位(藤原賢子))
  1. 1秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜははは初句
  2. 2ふきふきふき結むす結むすむすべどもべどもべども二句
  3. 3白露しらつゆ白露しらつゆしらつゆののの三句
  4. 4亂みだ亂みだみだれておかぬれておかぬれておかぬ四句
  5. 5草くさ草くさくさののの葉は葉ははぞなきぞなきぞなき結句

引用の仕方

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現代語訳

秋風は吹いて露を結ぶけれども、白露が乱れて置いていない草の葉はない。

意訳

秋風は草を吹きむすんでまとめるように吹くが、それでも白露は乱れ散って、どの草の葉にも置いている。

語釈・文法注

ふき結べども
吹いて結ぶけれども。

和歌

作者
大弐三位(藤原賢子)(だいにのさんみ) 999?–1082?
紫式部の娘。後冷泉天皇の乳母となり、夫高階成章が大宰大弐となったことから大弐三位と呼ばれた。藤原定頼らとの贈答歌が多い。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・310番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

大弐三位の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、55頁(コマ37)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日