古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 306番

秋きぬと

七条院権大夫(しちじょういんのごんのだいぶ)

秋が来たと、松を吹く風も知らせてくれた。必ずしも荻の上葉を吹く風でなくても。

作者
七條院權大夫(七条院権大夫)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2秋あき秋あきあききぬときぬときぬと初句
  3. 3松まつ松まつまつふくふくふく風かぜ風かぜかぜももも二句
  4. 4知し知ししらせけりらせけりらせけり三句
  5. 5かならずかならずかならず荻をぎ荻をぎおぎののの四句
  6. 6上葉うはば上葉うはばうわばならねどならねどならねど結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

秋が来たと、松を吹く風も知らせてくれた。必ずしも荻の上葉を吹く風でなくても。

意訳

秋の訪れはふつう荻の葉ずれの音で知るものだが、松を吹く風もまた、秋が来たことを告げている。

語釈・文法注

かならず〜ねど
必ずしも〜ではないけれど。

和歌

作者
七条院権大夫(しちじょういんのごんのだいぶ) 生没年未詳(十二世紀末〜十三世紀初め)
後鳥羽院の母、七条院殖子に仕えた女房。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・306番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ・倒置法
三句切れ・倒置法。

解説

作者の七条院権大夫は七条院に仕えた女房。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、54頁(コマ37)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日