古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 300番

あはれいかに

西行法師(さいぎょうほうし)

ああ、どれほど草葉の露がこぼれていることだろう。秋風が吹きはじめた、宮城野の原では。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
西行法師
  1. 1あはれいかにあはれいかにあわれいかに初句
  2. 2草葉くさば草葉くさばくさばののの露つゆ露つゆつゆののの二句
  3. 3こぼるらむこぼるらむこぼるらむ三句
  4. 4秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜたちぬたちぬたちぬ四句
  5. 5宮城野みやぎの宮城野みやぎのみやぎのののの原はら原はらはら結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

ああ、どれほど草葉の露がこぼれていることだろう。秋風が吹きはじめた、宮城野の原では。

意訳

宮城野の原に秋風が吹きはじめた。今ごろ、草葉の露がどれほどこぼれ散っていることだろう。

語釈・文法注

宮城野
陸奥国(宮城県)の歌枕。萩の名所。

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・300番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

西行の歌。陸奥の旅の経験をふまえるか。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、53頁(コマ36)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日