古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 299番

おしなべて

西行法師(さいぎょうほうし)

すべて、もの思いをしない人にさえ、もの思いをさせる秋の初風であることよ。

作者
西行法師
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2おしなべておしなべておしなべて初句
  3. 3物もの物ものものををを思おも思おもおもはぬはぬわぬ二句
  4. 4人ひと人ひとひとにさへにさへにさえ三句
  5. 5心こころ心こころこころをををつくるつくるつくる四句
  6. 6秋あき秋あきあきののの初風はつかぜ初風はつかぜはつかぜ結句

引用の仕方

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現代語訳

すべて、もの思いをしない人にさえ、もの思いをさせる秋の初風であることよ。

意訳

秋の初風は、ふだんもの思いをしない人の心にまで、しみじみとした思いをかきたてる。

語釈・文法注

おしなべて
すべて。一様に。
心をつくる
もの思いをさせる。

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・299番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

西行の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、53頁(コマ36)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日