古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 298番

昨日まで

藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね)

昨日までは、よそでひそかにしのんでいた下荻の葉先の露に、今日は秋風が吹いている。

作者
藤原雅經(藤原雅経(飛鳥井雅経))
  1. 1五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき、、、秋あき秋あきあきののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2昨日きのふ昨日きのふきのうまでまでまで初句
  3. 3よそにしのびしよそにしのびしよそにしのびし二句
  4. 4下した下したした荻をぎ荻をぎおぎののの三句
  5. 5末すゑ末すゑすえ葉ば葉ばばののの露つゆ露つゆつゆににに四句
  6. 6秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜぞぞぞ吹ふ吹ふふくくく結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕五十首歌を献上した時の、秋の歌。

昨日までは、よそでひそかにしのんでいた下荻の葉先の露に、今日は秋風が吹いている。

意訳

昨日までは、物陰にひそやかに生えていた下荻。その葉先の露に、今日ははっきりと秋風が吹きつけている。

語釈・文法注

下荻
ほかの草の下に隠れて生える荻。忍ぶ恋のたとえにも用いる。
末葉
葉先。

和歌

作者
藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね) 1170–1221
藤原頼経の子。『新古今和歌集』の撰者の一人。蹴鞠の名手で、和歌と蹴鞠の家である飛鳥井家の祖となった。鎌倉に下って源実朝とも交わった。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・298番
歌体
短歌
状況
詞書「五十首の歌奉りし時、秋の歌」(五十首歌を献上した時の、秋の歌)。

解説

雅経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、53頁(コマ36)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日