古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 296番

水莖の

顕昭(けんしょう)

水茎の岡の葛の葉も色づいて、今朝はもの悲しい秋の初風よ。

詞書
「千五百番歌合に」(前の歌と同じ詞書)
作者
顯昭法師(顕昭)
  1. 1水莖みづぐき水莖みづぐきみずぐきののの初句
  2. 2岡をか岡をかおかのくずのくずのくず葉は葉ははももも二句
  3. 3色いろ色いろいろづきてづきてづきて三句
  4. 4今朝けさ今朝けさけさうらがなしうらがなしうらがなし四句
  5. 5秋あき秋あきあきののの初風はつかぜ初風はつかぜはつかぜ結句

引用の仕方

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現代語訳

水茎の岡の葛の葉も色づいて、今朝はもの悲しい秋の初風よ。

意訳

水茎の岡の葛の葉が色づきはじめ、その葉を裏返して吹く秋の初風に、今朝はなんとなくもの悲しい気持ちになる。

語釈・文法注

水莖の岡
近江国の歌枕。
うらがなし
なんとなく悲しい。葛の葉の「裏」を響かせる。

和歌

作者
顕昭(けんしょう) 1130?–1209?
藤原顕輔の猶子。仁和寺の僧。六条藤家の歌学者で、『袖中抄』や古今集・万葉集などの注釈書を多く著した。六百番歌合では寂蓮と激しく論争した。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・296番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合に詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

作者の顕昭は六条藤家の歌学者で、注釈書を多く著した。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、53頁(コマ36)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日