古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 295番

敷妙の

源具親(みなもとのともちか)

枕の上を通り過ぎていったようだ。涙の露を尋ねてくる秋の初風が。

詞書
「千五百番歌合に」(前の歌と同じ詞書)
作者
源具親
  1. 1敷妙しきたへ敷妙しきたへしきたえののの初句
  2. 2枕まくら枕まくらまくらののの上うへ上うへうえににに二句
  3. 3過す過すすぎぬなりぎぬなりぎぬなり三句
  4. 4露つゆ露つゆつゆをををたづぬるたづぬるたずぬる四句
  5. 5秋あき秋あきあきののの初風はつかぜ初風はつかぜはつかぜ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

枕の上を通り過ぎていったようだ。涙の露を尋ねてくる秋の初風が。

意訳

寝ている枕の上を、秋の初風がそっと吹き過ぎていった。まるで、枕を濡らす涙の露を尋ねてきたかのようだ。

語釈・文法注

敷妙の
「枕」にかかる枕詞。
過ぎぬなり
通り過ぎたようだ。

和歌

作者
源具親(みなもとのともちか) 生没年未詳(十二世紀末〜十三世紀前半)
源師光の子で、宮内卿の兄。和歌所の寄人として、後鳥羽院の歌壇で千五百番歌合などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・295番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合に詠んだ歌)。

修辞

枕詞
「敷妙の」が「枕」にかかる。
体言止め
体言止め。

解説

具親の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、53頁(コマ36)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日