古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 264番

おのづから

藤原清輔(ふじわらのきよすけ)

自然と涼しく感じられることだ。夏衣の紐を結う夕暮れに、雨が降ったあとの名残で。

作者
藤原淸輔朝臣(藤原清輔)
  1. 1崇德院すとくゐん崇德院すとくゐんすとくいんににに百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりけるりけるりける時とき時ときとき詞書
  2. 2おのづからおのづからおのずから初句
  3. 3涼すず涼すずすずしくもあるかしくもあるかしくもあるか二句
  4. 4夏衣なつごろも夏衣なつごろもなつごろも三句
  5. 5日ひ日ひひももも夕ゆふ夕ゆふゆうぐれのぐれのぐれの四句
  6. 6雨あめ雨あめあめのなごりにのなごりにのなごりに結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕崇徳院に百首歌を献上しました時の歌。

自然と涼しく感じられることだ。夏衣の紐を結う夕暮れに、雨が降ったあとの名残で。

意訳

夕立がやんだあとの夕暮れ、夏衣を着ていても、自然と涼しく感じられる。

語釈・文法注

おのづから
自然と。
日も夕ぐれ
「(衣の)紐結ふ」と「日も夕暮れ」の掛詞。

和歌

作者
藤原清輔(ふじわらのきよすけ) 1104–1177
藤原顕輔の子。六条藤家の歌学を継ぎ、歌学書『袋草紙』『奥義抄』を著した。二条天皇の命で『続詞花和歌集』を撰んだが、天皇の死で勅撰集にならなかった。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・264番
歌体
短歌
状況
詞書「崇德院に百首の歌奉りける時」(崇徳院に百首歌を献上しました時の歌)。

修辞

掛詞
「ひもゆふ」に「紐結ふ」と「日も夕(暮れ)」を掛ける。
縁語
「夏衣」「紐」。

解説

清輔の『久安百首』の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、47頁(コマ33)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日