新古今和歌集 巻第三 夏歌 263番
よられつる
暑さによじれていた野一面の草に影がさして、涼しく曇っていく夕立の空よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
暑さによじれていた野一面の草に影がさして、涼しく曇っていく夕立の空よ。
意訳
暑さでぐったりとよじれていた野原一面の草に、雲の影がさして、涼しく曇ってきた。夕立が来ようとしている。
語釈・文法注
- よられつる
- よじれていた。暑さで草がしおれた様子。
- 野もせ
- 野原一面。
- かげろひて
- 影がさして。
和歌
- 作者
- 西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・263番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
西行の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、47頁(コマ33)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日