古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 241番

橘の

藤原忠良(ふじわらのただよし)

橘の花が散る軒端の忍ぶ草は、昔をしのぶ思いをかけて、露がこぼれていることだ。

詞書
「百首の歌奉りし時、夏の歌」(前の歌と同じ詞書)
作者
前大納言忠良(藤原忠良)
  1. 1橘たちばな橘たちばなたちばなののの初句
  2. 2花はな花はなはなちるちるちる軒のき軒のきのきののの二句
  3. 3しのぶしのぶしのぶ草ぐさ草ぐさぐさ三句
  4. 4昔むかし昔むかしむかしをををかけてかけてかけて四句
  5. 5露つゆ露つゆつゆぞこぼるゝぞこぼるゝぞこぼるる結句

引用の仕方

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現代語訳

橘の花が散る軒端の忍ぶ草は、昔をしのぶ思いをかけて、露がこぼれていることだ。

意訳

橘の花が散る軒端に生える忍ぶ草に、露がこぼれている。昔をしのぶ涙のように見える。

語釈・文法注

しのぶ草
忍ぶ草。「偲ぶ」を響かせる。
昔をかけて
昔に思いをかけて。

和歌

作者
藤原忠良(ふじわらのただよし) 1164–1225
藤原基実の子。大納言に至った。後鳥羽院の歌壇で千五百番歌合などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・241番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時、夏の歌」(百首歌を献上した時の、夏の歌)。

解説

忠良の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、43頁(コマ31)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日