古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 233番

五月雨の

荒木田氏良(あらきだのうじよし)

五月雨の雲の切れ間を眺めながら、窓から西の方に、月が出るのを待つことよ。

詞書
「五月雨の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
荒木田氏良
  1. 1五月雨さみだれ五月雨さみだれさみだれののの初句
  2. 2雲くも雲くもくもののの絕間たえま絕間たえまたえまををを二句
  3. 3ながめつゝながめつゝながめつつ三句
  4. 4窓まど窓まどまどよりよりより西にし西にしにしににに四句
  5. 5月つき月つきつきををを待ま待ままつかなつかなつかな結句

引用の仕方

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現代語訳

五月雨の雲の切れ間を眺めながら、窓から西の方に、月が出るのを待つことよ。

意訳

五月雨の雲の切れ間をじっと見つめながら、窓から西の空に月が見えるのを待っている。

語釈・文法注

絕間
切れ間。
窓より西に
窓から西の方に。

和歌

作者
荒木田氏良(あらきだのうじよし) 生没年未詳(十二世紀後半)
伊勢神宮の神官(禰宜)。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・233番
歌体
短歌
状況
詞書「五月雨の心を」(五月雨の心を詠んだ歌)。

解説

作者の氏良は伊勢神宮の神官。西の空に月を待つという表現に、西方浄土を思う心を読む説もある。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、42頁(コマ31)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日