新古今和歌集 巻第三 夏歌 231番
五月雨は
五月雨のころは、おうの河原の真菰草は、刈られないまま波の下で朽ちてしまうのだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕百首歌を詠ませました時の歌。
五月雨のころは、おうの河原の真菰草は、刈られないまま波の下で朽ちてしまうのだろうか。
意訳
五月雨が降り続いて川が増水し、河原の真菰草は刈り取られることもなく、波の下に沈んで朽ちてしまうのだろう。
語釈・文法注
- をふの河原
- 所在不明の地名。麻生の河原とも。
- 苅らでや
- 刈らないで〜か。
和歌
- 作者
- 九条兼実(くじょうかねざね) 1149–1207
関白藤原忠通の子で、良経の父、慈円の兄。摂政・関白・太政大臣を務め、九条家の祖となった。日記『玉葉』を残した。俊成・定家を庇護し、家で百首歌や歌合を催した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・231番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「百首の歌よませ侍りけるに」(百首歌を詠ませました時の歌)。
解説
作者の兼実は良経の父。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、41頁(コマ30)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日