新古今和歌集 巻第三 夏歌 227番
いかばかり
どんなにか、田植えをする人の裳の裾も濡れていることだろう。雲の切れ間も見えない、このごろの五月雨に。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
どんなにか、田植えをする人の裳の裾も濡れていることだろう。雲の切れ間も見えない、このごろの五月雨に。
意訳
雲の切れ間も見えないほど五月雨が降り続いている。田で働く人たちの衣の裾は、どれほど濡れていることだろうと思いやる。
語釈・文法注
- 田子
- 田で働く人。
- そほつらむ
- 濡れているだろう。「そほつ」は濡れる。
和歌
- 作者
- 伊勢大輔(いせのたいふ) 989?–1060?
大中臣輔親の娘。一条天皇の中宮彰子に仕えた。奈良から献上された八重桜を受け取る役を紫式部から譲られ、その場で詠んだ歌で名を上げた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・227番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
作者の伊勢大輔は百人一首61番の作者。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、41頁(コマ30)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日